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【考察】『ショーシャンクの空に』は異世界転生作品の原点

ショーシャンクの空に

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いわずと知れた名作であるこの作品をMovieのプロ視点から考察していく。

 
まず異世界転生作品というのは何らかの理由をきっかけに(死亡するケースが多い)現世とは別の世界で新たな人生を送るといった内容になっている。
その際主人公たちは特別な力を持っていたり現世での知識を活用して異世界で活躍していくのが大半である。代表的な作品に異世界はスマートフォンとともにやデスマーチからはじまる異世界狂想曲百錬の覇王と聖約の戦乙女なのがあるが気になる人は見てほしい。

ではショーシャンクの空にはどうだろうか。主人公は冤罪をきっかけに刑務所という、いわば異世界で生活をしていくことになる。さらに主人公には有能な銀行マンとしての知識が備わっている
これだけ見ると異世界転生作品の内容と一致しているのがわかると思う。


しかしもちろん違う点も存在する。
異世界転生作品では読者(視聴者)のストレスを極端に無くすためか苦労や努力、挫折するような描写が一切というほど無い。その点ショーシャンクの空にでは仲間の死や暴行など一筋縄ではいかない。また脱獄までに長い年月がかかっている。とはいうものの最後まで脱獄用の穴がバレなかったり脱獄後に大金を手に入れ親友と再会できるあたりご都合主義感は否めない。


また先ほどあげた異世界転生作品の異世界はスマートフォンとともにだが、作中でショーシャンクの空に示唆している箇所があることを発見した。
両作品を視聴済みの読者には周知のことなので飛ばしてもらってかまわない。
ショーシャンクの空にでは主人公が自力で彫った駒を使ってチェスを行うシーンがある。この駒を彫るのに使ったピックは脱獄に使われた物語のファクター、キーアイテムである
一方異世界はスマートフォンとともにの世界ではボードゲームが存在しなかったが、主人公が1から将棋を作り出し(文字通り将棋版から)遊び方を教え、普及させていった
さらに作中では将棋の戦法を用いて敵を倒すシーンがある。なにが将棋なのかさっぱりわからないが、これはショーシャンクの空にをパクっているという異世界はスマートフォンとともにからの挑発メッセージなのは明白だ。

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このようにショーシャンクの空に異世界転生作品の原点であることが理解できたと思う。
これを機に君だけのショーシャンクの空にを作り上げてほしい。

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