【あらすじ・ネタバレ】絵だけを観て楽しむ『ムタフカズ』
ムタフカズ -MUTAFUKAZ-
『鉄コン筋クリート』を製作した「STUDIO4℃」、フランスの「ANIKAMA」による日仏合同アニメーション。
その魅力と、残念な点についてまとめます。
『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』あらすじ
ダメで惨めで湿気た街「ダークミートシティ」で生まれ育ったアンジェリーノ。
頭が燃えているガイコツ、ヴィンスと共にボロアパートで貧乏な生活を送っていた。
交通事故に遭って以来、体の不調を訴えるアンジェリーノに謎の組織が迫る。
『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』感想・ネタバレ
フランス映画(特にアニメーション映画)アレルギーな僕が、日仏合作映画を観る事が不安で仕方なかったですが、大丈夫でした。
フランス映画は本当にフランスとの価値観の違いを感じてしまって苦手なんですよね。
特にトラウマなフランスアニメ映画は後述します。
とりあえずムタフカズについての感想を吐き出します。
まず、何よりも先に気になるのは声ですよね。
アンジェリーノの声を当ててるのは草彅剛なんですが、これがもう最後まで足を引っ張ってました。。。
声質はアンジェリーノに合っているとは思うんですが、肝心の演技力が絶望的にない。
ここまで草なぎ剛の声を最大限に引き出せるようなキャラクターだと思うのに、本当にもったいないと感じました。
ただ、草彅剛を起用した力はやはりすごいのか、Twitterで「ムタフカズ」と検索しても、ツイートしているのは殆どSMAPや草彅剛が好きなジャニオタな人達なので観てる層はそういう人たちが一番多そうです。
ただこの映画は明らかにその層を狙ってない、ドロドロした映画なんですけどね。。。
また、プロレスラー一味が出てくるのですが本当のプロレスラーを声優に起用しているらしく、こちらも残念なオンパレードでしたね、、、
それ以外のキャラクターはそれほど気にならずに観ることができました。
Creepy nutsどこ居たの・・・
割と王道なストーリーに関しても謎の組織にいきなり追われるという性質上、後半までなにも説明のないままなのでストーリーに置いていかれてるような感覚に陥りました。
ただ後半になれば伏線などが回収されてスッキリとする、と言う訳でもなく最後まで長編漫画の一部を見せられているような感覚でした。(原作は漫画ですが)
しかし割とこの全体的にフワフワとして説明の少ない感じが世界観とマッチしていてそこまで観たあとのもやもやは多くありませんでした。まあ大筋自体が分かりやすいストーリーだったという事もあるかもしれません。
とにかく絵と世界観と演出がめちゃくちゃカッコいいです。
それだけでも観る価値はあるかと思いました。
鉄コン筋クリートの世界観がツボな人は絶対好きだと思います。
ポップなキャラクターと、ドロドロとした感じが妙にマッチしています。
圧倒的ご都合主義、下手くそな声優なんてどうでもいい、絵を見て楽しむ映画でした。
ストーリーが良いに越したことはないんだけども
フランス映画で一番のトラウマは「ベルヴィル・ランデブー」です。
幼い頃に観たのもあると思いますが、ひたすら不気味で怖かったです。
かなりクオリティの高い作品なんですけど、それ以上にキャラクターの顔の怖いこと、、、