【ネタバレ含・感想】『A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー』疲れてるときに観ないように・・・
A GHOST STORY
/ ア・ゴースト・ストーリー
めちゃくちゃ切ない。
恋愛映画じゃないと思います。。
予想していたものと全然違った。
『A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー』
あらすじ
交通事故に遭い、妻を残して死んでしまった男が、シーツをかぶった幽霊となって
現れます。
その真意とは一体何なのか、、、
感想(ネタバレ含む)
※これはかなり静かで、起伏の少ない構成なので疲れているときに観ると必ず眠くなると思うので注意が必要です。
映画自体の構成としては、長回しのシーンが多く無駄な部分をひたすらカットし、のっぺりとした印象です。
少なくとも他のホラー映画や恋愛映画と比べると確実に平坦な映画でした。
ただこの映画はむしろそれが一番良いです。
退屈するということは無く、ものすごい静けさがこの映画全体の切なさを醸し出しています。
画面比率も常に4:3で縁が丸くなっており、おしゃれな印象に。
定点の長回しシーンが多く、特に印象的なのが夫を失くした後に妻が一人でパイをがっつくシーン。
多分5分以上ただただ食べるシーンが出ます。
そこが非常に切なく、、、この映画の醍醐味であると言えます。
舞台も大部分が、1軒の小さな家です。
しかも主演二人の名前が「C]と「M」。名前までちゃんとつけられていません。
たまに出る音楽もひたすら切ない。
多くを語らない、シンプルな映画でした。
多くを語らないということはそれだけ観てる側に考えさせようとするし、何回観ても楽しめるようなスルメ映画だなあと思いました。
そして、妻を見守るのは半分ほどで、残り半分は妻が家を出た後の話。
その家には外国人も越してきたり、若者のパーティが開かれたり。。。
そんな中でもシーツの男は地縛霊なのか、ずっとその家に居ます。
やがて家は取り壊され、そこに高層ビルが建ち、何もなかった家の周りも高層ビルが立ち並び、大都会になります。
さらに、過去にも戻り、やがてまた自分と妻が住んでいた時代に戻ります。
ループものか?と思わせた矢先に、男はシーツを残して消滅します。
言葉では表せられない切なさがものすごいです。
シンプルな映画なのに余韻が残ります。。。
ほんとに切ない、けどめちゃくちゃ印象的な良い映画を観た気分になれました。
切ないので、ほんとに観てほしい。
できれば一人で観てほしいです。
でも、絶対に眠い時とか疲れてるときに観ないでください。